2009/11/30
■ 本部長の好きな作家一覧
超個人的なデータなので、読んでもつまらないと思いますが、
「似た趣向か確認したい」「ソウルメイト募集中!」などをご希望の方がおられましたら、
どうぞご覧くださいませ。ませ。
随時更新。(最終更新:09/11/30)
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赤色の作家は、本当に見つけた瞬間、何のためらいもなく狂喜乱舞しながら買います。
◎新刊出たら単行本でも即買い作家◎張平、辻村深月、ミッシェル・フェイバー、大島真寿美、佐藤亜紀、篠原一、日明恩、飯嶋和一、佐藤多佳子、上遠野浩平、桜庭一樹、ローズマリ・サトクリフ、ジェフリー・フォード、本谷有希子、ニール・ゲイマン
○新刊はとりあえず全チェックし、主に文庫で制覇する作家○クリストファー・プリースト、ジョージ・P・ペレケーノス、古処誠二、池上永一、東山彰良、コニー・ウィリス、清水マリ子、小川一水、五條瑛、恩田陸、ジョナサン・キャロル、加納朋子、三浦しをん、本多孝好、カズオ・イシグロ、荻原浩、ロバート・ゴダード、高殿円、葉山透、五代ゆう、アガサ・クリスティー、大倉崇裕、五十嵐貴久、桂望美、村田喜代子、金庸、服部まゆみ、来楽零、蒼井上鷹、西條奈加、スティーブン・ミルハウザー、P・G・ウッドハウス、宮木あや子、津原泰水、山本兼一、成田良悟、山本一力、小島てるみ、木地雅映子
△作品によって買うかどうか決める作家△
皆川博子、あさのあつこ、畠中恵、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ、古川日出男、三田誠、近藤史恵、片山憲太郎、小野不由美、山形石雄、さくまゆうこ、桜坂洋、夢枕獏、森福都、上橋菜穂子、京極夏彦、海堂尊、アルトゥーロ・ペレス・レベルテ、北森鴻、アーシュラ・K・ル=グウィン、帚木蓬生、横山秀夫、横溝正史、堂場瞬一、ジェイムズ・エルロイ、松尾由美、湯本香樹実、綾辻行人、高山文彦、井上裕美子、原尞、和田竜、スティーブン・ハンター、松井今朝子、倉吹ともえ、霜越かほる
●赤丸急上昇中の危険作家●
新津きよみ
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by JK
- 2009/11/30 03:17
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本部的雑文
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2009/05/06
■ 福音の少年 魔法使いの弟子/ 加地尚武
ド派手に剣と魔法のファンタジー!!
というわけではなく、魔女の宅急便くらいに魔法が当たり前の世界。
魔女宅の町が、ごくごく普通の日本の地方都市に変わっただけ。
そういうリアルさなので、主人公だってリアルだ。
見た目はかなり群集に埋もれる系、成績だって下の方、
エッチなことに興味がある14歳の男の子。
いったいどれだけ該当する男の子があふれていることか(笑)
そんな、ありふれた日常感の中で物語もゆっくりスタートしていくわけです。
錬金術師のぬるい父親が、気まぐれでホムンクルスを作ってみたり、
これだけはいかにもラノベらしく、
才色兼備のすごい魔女っこ少女が居候でやって来たり、
うだつの上がらないジャーナリストが、魔女の母親に呪いのお祓いをお願いしにきたり、
科学の粋を集めたような研究所で、悪魔を召還しちゃったり、
楳図かずおへのオマージュと思われるような亜人間が出てきたり、
ゆるいんだけれど、何かがはじまっていく感覚のバランスが絶妙!!
徳間文庫という、ラノベ業界的にはやや微妙な出版社から出ているためか、
書店によっては全然置いてなかったり、
他のラノベたちとは違って一般書籍コーナーに並んでいたりと、
扱いがやや残念な感じですが、これはもっと読まれてもいいラノベじゃなかろうか。
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作者がちょっとおじさまだからか、文章もしっかりしてるし、
(接続詞や熟語もまともに書けないバカ作家もいるから、ここ評価ポイントとして重要)
実は豊富な薀蓄を元に書いているくさいし、
(かといって、ラノベにありがちな難儀な言葉をルビで読ませる手法はほとんど皆無)
これから何が起こっていくのかという、ワクワク感もいい。
イラストレーター(中臣亮)によるところも大きいけど、
女キャラが変に媚びてないところも良いです。
ラノベのニーズが基本男子にあるからか、ラノベ女子キャラって時々キモイんだよねー。
妙に乳がデカイとか、カマトトだったりとか。
もっとも消費者ニーズに寄り添う分野だからか、しょうがないのは分かるけどさ。
でもやっぱり、ラノベだろうが何だろうが、
ちゃんとした文章でちゃんとした物語を読みたいと思っている向きには、
このシリーズおすすめになりそうな予感。
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by JK
- 2009/05/06 23:31
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ファンタジー
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加地尚武
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■ 上海タイフーン / 福田靖
木村多江という女優さんがしっとり日本美人でとても好きなのですが、
その女優さんが主人公じゃなきゃダメ!というドラマがあって、
多江さんがご出産のあいだ撮影ストーップしていたという曰くつきでしたが、
やっとそのドラマがN●Kにて放映されました。
新幹線でかるく読めるものと思って、ノベライズを買ってしまいました。
東京のど真ん中でバリバリ一線で働いていたキャリアウーマンが、
職と恋を失い、コノヤロー!という気持ちで上海の街に降り立つわけです。
この時点では、ヒロインに同情もあるし、
お局キャラすぐるという引きモードもあるし、
という半々なかんじを抱かざるをえないのですが、
こっぴどく上海の街に見放され、人生どん底までいって、
はじめて自分の悪いところ、まわりのことに気がつき、
心機一転這い上がってくるという、ほぼお約束なあらすじです。
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そこにスマートなお金持ちプリンスやら、
先輩やらお気楽同居人やら、
これまたありがちなキャラが絡んでまいります。
ここまで少女マンガの王道をいく話はないだろ、ってかんじで、
講談社のKissとかにありそうなかんじです。
ということで、ほんっとに気軽に読めるストーリー。
これはこれで、肩の力抜いて読む分には、
ちゃんと起承転結はっきりしてるし、いいかんじです。
ドラマと小説では多少設定が違うようですが。
これだけだと軽すぎる感想なので、ちょっぴりマジメ?に書きます。
実際にそういう文化なのかはわかりませんが、
文化の違いから来る価値観の衝突みたいなことにも触れられてます。
まぁ、同じ日本人同士で同じ価値観を分かち合えない人も多いのだから、
外国の人といろんな軋轢あっても仕方ないわけですよ。
常に客観的に自分をおいて考えることができれば、
意外とそういう考え方も、ありかもねー。って、受け止められると思うんだ。
だけど、それが難しいってことに気付かされます。
あと、この本で良かったところは、
「日本人って何の根拠も無く中国を軽蔑してない?」
っていう問いかけがあったところかな。
わたしの知人も決して嫌な人ではないんですが、
「中国って汚いからイヤだ」って言ってたんだよね・・・。
行ったことがあるならまだしも、
ニュースやその他の"第三者"から伝えられた情報を鵜呑みにして、
相手の良し悪しを決め付けちゃうって、まずいことだと思うんだ。
同じことを中国の人も思っているわけじゃないですか。
っていうか、日本だって安全じゃない米が出回ったりしてるのに、
中国だけ槍玉に挙げたり、なんか焦点おかしいよね。
もちろん、中国が諸手を上げてすっばらしい国だというつもりは毛頭ございませんが、
(おいらは中国行ったことあるんで、)心のあったかい人はいっぱいいるし、
美しい場所はいっぱいあるし、おいしいものもいっぱい食べましたよ!
政治体制は反対ですけどね。うん。
日本の政治だって腐りきってるんだから、どっこいどっこいだと思います。
つまり何が言いたいかというと、
"おいらも中国語(マンダリンよくばってカントニーズ)しゃべりたいよ!!"
ってことですね。
んでもって、C-POPをカラオケで歌いまくりたいなw
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by JK
- 2009/05/06 23:24
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文芸
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福田靖
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■ ミッドナイトイーグル / 高嶋哲夫
たまには邦画もいいかと思って観たのがこの本が原作の映画。
国際級アクションサスペンス!
で日本が舞台になると、どうもしみったれた作品が多い中で、
まあまあの出来かなと思ったので、原作も読んでみることにしました。
戦争報道カメラマン・西崎と相棒の新聞記者・落合が、
遭難必至の雪のアルプスを、謎の墜落物体を求めて行くパートと、
西崎の別居中の妻・慶子とカメラマン・青木が、
横田基地で起こった事件の真相を追うパートとが、
次第に重なり合って世界を揺るがす危機の姿が明らかになっていく。
そこそこ分量のある話ですが、
ラスト近くまで程よい緊張感をもって読み進めることができました。
個人的にそこそこ縁のある土地が舞台になっていたので、
雰囲気も想像しやすくて、物語に集中することができたのが良かったです。
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残念だったのは最後と本筋の設定。
小説という非現実な舞台だということを理解したうえでですら、非現実的に感じました。
福井晴敏の「亡国のイージス」でも思ったけれど、
日本人作家にハリウッド超大作クラスのアクションシーンを描くのは、
(ゲーム以外では)無理なんじゃないでしょうか。
(「亡国のイージス」は後半読むのが苦痛だったし......)
たしかに日本は世界有数の軍備を持っていると思うけど、
法律的な問題や、何を言おうがアメリカの支配下にあるのは明白なわけで、
軍事的な点から見れば間違いなくぬるい植民地でしょ。
そういう舞台で、そういう事件解決方法というか、そもそもの起点というか、
しらけちゃうくらいありえなーい┐(´ー`)┌
って思うんですよねぇ。
発表が2000年で9.11の前だったとはいえ、
対象となる敵設定も冷戦下の映画のようにワンパターンで説得力がない。
どうしても日本を舞台にどでかい花火を上げたいならば、
ゴジラみたいに完全なSF・ファンタジーの世界にしちゃうしかないと思う。
中途半端な登場人物も2人(しかも子ども)も微妙だったかな。
子どもの取り扱いは映画版の方に軍配をあげたいですね。
まあ、不満なところは瑣末かもしれませんが、
いろいろもったいない作品だと思いました。
本で読むと細かいところが余計に見えるからいけないんだろうな。
雪山を舞台にしたサスペンスでいえば、
真保裕一の「ホワイトアウト」の方が、
規模やその他の面から見ても真実味があったかも。
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by JK
- 2009/05/06 23:21
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サスペンス
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高嶋哲夫
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■ チーム・バチスタの栄光 / 海堂尊
(文庫版は、
上巻・
下巻)
宝島社の「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、
いままでの受賞作品の中でも一番人気に火がついたようです。
だから敬遠してました(笑)
でもシリーズが進むごとに、装丁が良くて気になって仕方なく、
ついに児玉清の帯にも目を瞑って購読してみることに。
(有名人を使ってデカデカと、
しかも顔写真まで使ってコピーを作るなんて、勘弁してほしいものだ)
まあ、なんといっても「このミス」ですから、他の方も指摘されているように、
ノリが奥田英朗の変人精神科医伊良部のシリーズと似ているのは、もとより承知。
ただ、こちらは一応現職医師が書いているという点が違うわけです。
となると、当然当事者ならではのリアルさを求めるのは読者の必至。
なーんですが、たとえば、同じ会社でも企画課と経理課では雰囲気もやり方も、
働いている人々もぜーんぜん違ってきますよね?
作者は元外科医とはいえ現在は病理医らしいので、
外科でも花形部門?の心臓外科の描写に関して言えば、
それ関係の読者からすると「いまさらバチスタかよ!」というのもあって、
厳しい批評もあるようです。
しかししかし、これはあくまで「このミス」なわけで、
そんなちょっとした現場との齟齬とかは、ご愛嬌じゃないでしょうか。
むしろ、作者が勤務医ということで、内科外科関係なく、
大学病院というところの構造はかなりリアルに描けているんじゃないかと。
手術の部分より、わたしはそういった象牙の塔的な、
内部事情に関するところを面白く読みました。
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プロットだったり、ストーリーテリングの力量というのは、
正直まだまだなんじゃないかと思います。
文章や言葉の選択もセンスを磨く余地がありそうです。
児玉清に「シャッポをぬぐ」は通じても、「このミス」の読者層を考えると、
やっぱり古っと思わざるをえない部分もけっこうありました。
とはいえ、「このミス」という賞の性質を考えれば、
大賞に選ばれるだけのユーモアとかテンポは良かったと思います。
白鳥の饒舌で説明的なセリフとかは、ちょっとウンザリしますけれども、
田口や高階病院長なんかはいい味出してるキャラだと思いました。
白鳥のキャラは、ややウケ狙いすぎかな。
まあ、狙いすぎくらいでないと賞は取れないかもしれないです。
シリーズ1作目では、なんかいろんなところにペンを走らせすぎちゃって、
読んだらおしまいの娯楽小説になってしまった感じがしました。
あと、他の書評でも出ていることですが、
謎解きの部分に関していえば、医療に携わっていない素人の目はだませても、
これくらいでプロが欺けるとはとても思えない。
犯人も動機も最後はうっちゃっているのが気になりますので、
寒すぎる修辞の文章を省いて、丁寧に描いていれば、
10年後も評価される作品になったと思います。
シリーズはまだ続いているようなので、一応あとを追いかけようと思います。
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by JK
- 2009/05/06 23:20
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ミステリ
,
海堂尊
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